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今回の登場人物
スマ子
スマホ大好き。パソコンのことは全く分からない。
パソたん
パソコンおたく。よく分からない知識が豊富。
「それじゃあパソたん!今回もどーんとやっていくよ!」
「教えるのはわたしなんだけどね。まあいいや、今回は実際にスペック表を見て、なにがどういう意味なのか勉強していくよ」
「押忍ッ!」
「これは2020年春時点で平均的なノートパソコン構成をもとに、わたしが適当に作ったスペック表だよ」
「うわ~・・・、急に横文字と項目が増えて、なにがなんだかだよぅ~!(泣)」
「落ち着いてスマ子。一見して情報が多く感じるけど、前回を思い出してみよう」
「・・・えと、作業者と作業机と、保管庫・・・だよね?」
「その通り。パソコンの性能っていうのは複雑なようで、
この三項目、つまり上の表で黄色い文字になっている部分が大きい」
「それじゃあCPU、メモリ、ストレージ以外は考えなくても良いの?」
「完全に無視して良いということではないよ。
性能にはその三項目が大きく関わっているというだけで、
他の項目は使う人によって注目度が変わってくるんだ」
「使う人によって注目度が変わる?」
「例えば表中のグラフィックにあたるGPU。
この性能はゲームやイラスト制作をする人には超重要事項と言っても良い」
「ほうほう」
「あとはノートパソコン対デスクトップパソコンのように、持ち歩くか家に据え置くか。
画面サイズはどのくらいか。プレゼンが多ければ映像出力端子はどの形状か。
USB接続をよく使うならどのタイプがいくつあるか。
Wi-Fiの速度は?Webカメラは?光学ドライブは?あとは・・・」
「ストップ!ストーーップ!そんなにいっぱいあると、パソコン選びのイロハ以前に頭がこんがらがっちゃうよ」
「あはは、ごめんごめん。この項目は現段階だとややこしそうだから、また後日にしようか」
「お願いします~(涙)」
「それじゃあ、スペック表の一番上、CPUの見方についてだね。今回はCPUの名前について触れていくよ」
「は~い」
「CPUはただ闇雲に型番が付けられているんじゃなくて、ちゃんとランクごとにブランドネームが与えられているんだ」
「一般的な家電量販店でよく見かける、代表的なブランドを挙げてみたよ。
基本的に上にあればあるほど性能は高いよ。
まあXeonやPentium、Ryzen9なんかはなかなか見かけないけどね」
「あたし知ってる!『あなたの可能性、インテル入ってる』ってやつだ!これのことだったんだね!」
「そう。正確にはインテルとはCPUのメーカー名のこと。そしてCPUにはもう一社、AMDというメーカーのモデルがあるよ」
「AMD?は聞いたことがない名前だね」
「うーん、言うほどマイナーではないけど、家電量販店で目にする機会は少ないから、少数派なのは確かだね。
でもインテルのCPUより安い値段で同じ性能だったり、高性能GPUも製造していたりするから、
自作勢にはそれなりに人気があるメーカーだよ」
「へぇ~。これってどっちを選んだ方がいいの?」
「正直なところ好みの問題かなぁ。わたしはずっとインテルのCPUを搭載したパソコンばかりだし、
目にする機会や流通量も圧倒的に多いから、インテル製CPUを中心に教えていくよ」
「なるほどねぇ。でも、もしわたしが『AMDのやつが欲しい~』ってなったらどうするの?」
「そのときもだいたい比較できるような話を、また次回以降にしようと思ってるよ」
「それなら安心だね!ところでパソたん、闇雲に型番がついているわけではない、ってことだけど、
ブランドネームの後ろにまだ数字が続いてるよね?これはどういう意味?」
「そうそう、それもCPUの性能と位置付けを表す、重要な型番だよ」
「CPUの番号は、世代数を含めた4桁もしくは5桁のプロセッサナンバーと、
プロセッサの種類を表す記号を含めた、5~6桁の並びで付けられていることが多いんだ」
「ほへー・・・」
「基本的には同じブランドでも世代数が新しいほど、処理性能や省電力性能が高くなっているよ」
「それじゃ新しい世代のものを選んだ方が良いんだ?」
「とはいっても実は、普通に使うぶんには実感する機会も少ない程度なんだよ。
もちろん数値化すればハッキリしてくるんだけどね」
「そして末尾のアルファベット記号。これはプロセッサの種類を表すよ」
「種類?」
「そう。ノートパソコンとデスクトップパソコンとでは、耐熱温度・設計・出力・仕様が違うんだ。
そしてさらに、それぞれの中でも性能で細かく分かれているんだよ」
「徳川将軍15人でさえ覚えられないのに、こんなにいっぱい覚えられないよ~!」
「大丈夫、私も全部覚えてるわけじゃないよ。インテル製だとU・Y・HとK、
AMD製だとUやXくらいしか見かけないから、そのくらいを覚えておけばOK...♪」
「良かったぁ!
ところでパソたん、AMDの表のところ、APUっていうのはなんのこと?CPUとは違うの?」
「ああ、AMDはGPUが内蔵されたCPU製品群をAPUと呼称してるんだ。」
「また覚える部品がひとつ増えるのかと思ったよ~。
でもパソたん、ブランドネームとプロセッサナンバーは分かったけど、結局どのランクのCPUを選べばいいの?」
「うむ、その選び方も含めて、次回まとめて説明していこうかな。
次回はいよいよCPUスペックの本質部分に入っていくからね」
「は~い!」
「・・・っと、そうだ。まとめついでに練習問題を用意しておいたから、理解度チェックがてらやってみてね」
スペック表はCPU・メモリ・記憶装置をまず見よう
CPUには性能ランクごとにブランドネームが付けられている
CPUには世代数や種類を表すアルファベットを内包するプロセッサナンバーが付けられている
種類を表すアルファベットは、U/Y/H/K(インテル)やU/X(AMD)が頻出!
「それじゃあ今回の練習問題だよ。今回はわたしのパソコンのスペック表を引用してみよう。
そのうえで、私のパソコンのCPUブランドネームと世代数、それから種類を答えてみてね」
練習問題の答え
パソたん「分かったかな?ブランドネームはIntel Core i5、世代は第7世代、種類はHQだからノートパソコン向けハイスペックモデルだよ。」
スマ子「あれ、そういえばパソたんのパソコンってデスクトップだよね?デスクトップなのに、ノートパソコンのCPU・・・?」
パソたん「実は省スペース・省電力っていうノートパソコン用パーツのメリットを享受するタイプのデスクトップが結構あるんだよ。電力関連の話はまた今度させてもらうね」
スマ子「はえ~・・・」